これからの部活動は、

部活動を取り巻く、2つの変化:10代の野球実施人口133万人、平日部活動の地域移行を計画する自治体は2025年度末31%から2026年度39%へ拡大

競技人口の減り方は、カテゴリーによって大きく異なります。特に落ち込みが大きいのが、学校単位で運営される小学生の軟式野球(学童野球)です。 野球協議会・普及振興委員会の報告によると、登録者数は2008年の299,360人から2023年には162,380人まで減少し、 約15年で半数近くにまで縮小しています。一方で、月謝制で運営される中学生の硬式クラブチームは、 5万人前後の水準を保ち続けています。「学校単位・会費なし」の枠組みほど縮小が激しく、 「明確な目的意識を持って選び取る」形の競技環境ほど残っている。これが、今の競技人口減少の実態です。

そしてこの縮小と並行して進んでいるのが、制度としての部活動改革です。国はすでに、休日の部活動を原則すべて地域のクラブ活動へ移行する方針を固めており、 2026年度からの6年間を「改革実行期間」と位置づけています。平日についても、段階的な移行が進められる予定です。 つまりこれから起きるのは、単なる「競技人口の減少」ではなく、「誰が、どこで、選手を指導するのか」という前提そのものの変化です。

進み方には、大きな地域差がある

地域移行への取り組み状況(市区町村):すでに取り組んでいる30%、検討中・これから検討60%、その他・未定10%。全国の自治体のうち実際に動き出しているのはまだ3割

ただし、一部の自治体はすでに先を行っています。具体的な事例を見ると、その進み方の差がよく分かります。

神戸市兵庫県
2026年9月から、中学校の部活動を休日・平日ともに完全終了。地域クラブ活動「KOBE◆KATSU」へ全面移行する、政令市としては踏み込んだ選択をしています。
佐久市長野県
独自の地域指導者人材バンク「NACS」を構築。中山間地域という条件下でも、指導者を組織的に確保できる仕組みづくりを先行させています。
南佐久郡・石垣市・佐渡市長野・沖縄・新潟
離島や中山間地域という、地域移行が難しいとされる条件下での取り組みとして、スポーツ庁が先進事例に位置づけています。

つまり地域移行は、「進んでいる地域」と「これから」の地域の差が大きく開いた状態で進行しています。 選手や保護者にとっては、どの地域で競技をするかによって、受けられる指導の質や体制が変わりかねないという現実が、すでに始まっているということです。

新しい担い手「地域・外部指導者」

学校・教員
自治体・
地域クラブ
保護者
外部の
専門指導者

部活動の受け皿が学校から地域へ移るということは、これまで教員が一手に担ってきた役割が、複数の担い手に分かれていくということでもあります。 実際に地域移行が進む現場では、外部の指導者に次のような役割が求められています。

技術指導専門競技の技術・戦術指導。安全な練習環境の設計を含む。
保護者との連携選手の状況共有、方針説明など日常的なコミュニケーション。
大会引率・審判教員が担ってきた引率業務の一部を、地域側が代行するケースも。
移動手段の確保遠征・大会参加にともなう移動の調整。地域によって体制差が大きい。

技術指導だけでなく、コンディショニングや栄養、ケガの予防といった専門知識、そして保護者との日常的な信頼関係の構築まで含めて、 外部指導者に求められる役割は、単発の「教える人」から、継続的に選手の競技生活全体を支える存在へと広がっています。

資格だけではない、本当の価値。

ここで大切なのは、外部指導者に求められるのは、資格や肩書きだけではないということです。 地域によって体制が整っている場所と、そうでない場所の差が大きい今、選手・保護者は「誰に見てもらうか」を、 以前よりも自分で選び取らなければならない時代に入っています。

そしてその選択で本当に問われるのは、短期間で信頼関係を築けるかどうかです。 週に一度、単発で技術を教えるだけの関係では、選手のコンディションの変化や、小さな違和感には気づけません。

だからこそ求められるのは、
現場を知り、選手のそばで、継続的に伴走できる存在。

稜線-Ryosen-が掲げる「選手ファースト。」という考え方は、まさにこの変化の中で必要とされている姿勢だと考えています。 単発の指導ではなく、選手の現在の状況や目標を継続的に把握しながら伴走すること。 必要に応じて、外部施設等で得られた情報も共有しながら、選手に合わせて助言・評価を行うこと。 稜線-Ryosen-は、そうした専門家と選手・チームをつなぐ場所でありたいと考えています。