登板前:可動域を、引き出す

登板前のセルフケアの目的は、筋肉や関節を「温める」だけでなく、投球に必要な可動域を実際に引き出しておくことです。 ここでは、肩甲骨・肩・肘それぞれから、現場で取り入れられている代表的な種目を紹介します。

登板前 肩甲骨:エルボープッシュ20回×2セット、ヨガプッシュ10回、インチワーム5回
登板前 肩:1st内旋/外旋20回、2nd内旋/外旋20回、Dropプッシュ5回×2セット
登板前 肘:Zero伸展20回×2セット、4/5指ピンチ20回×2セット、手内在筋10回×2セット

登板後:使った身体を、戻す

登板後は、酷使した筋肉や関節を落ち着かせ、通常の可動域に戻していく段階です。 「頑張った身体をそのまま放置しない」という意識が、次の登板までのコンディションを大きく左右します。

登板後 肩甲骨:チューブプル(扇)10回、前胸部ボールリリース10呼吸、広背筋ストレッチ5呼吸
登板後 肩:1st外旋20回×2セット、パピー外旋20回×2セット、三頭筋ストレッチ5呼吸
登板後 肘:回外20回×2セット、Zero伸展20回×2セット、前腕ストレッチ2方向5呼吸

登板前は準備、登板後は回復。
同じ「セルフケア」でも、目的はまったく違う。

ここで紹介したのは、実際の現場で使われているメニューの一部です。回数やセット数は、選手の状態や登板間隔によって調整が必要になります。 自己判断だけで続けるのではなく、違和感がある場合は無理をせず、専門家に相談することをおすすめします。